天慧星 拚命三郎

石秀


 生まれは建康府。商売に失敗してより薊州にて身ひとつ、薪売りをして暮している。武芸にも自身があり、棒・槍の腕は一流。人の困難に黙ってられない性格から命知らずの綽名が由来した。
 張保と街のごろつき達に因縁をつけられていた楊雄を助け出すと、見物人にまぎれていた戴宗楊林に梁山泊に仲間入りするようにすすめられ金を受け取る。
 ごろつきを退治した楊雄が戻って礼を言い、意気投合し義兄弟となる。その日暮らしの身と知ると楊雄は家に住まわせる事にし、以前経験のあった屠殺業を活かし、肉屋を営業させた。
 数カ月で肉屋も繁盛し軌道にのったある日、楊雄の妻藩巧雲の前の夫である王押司の二回忌のやってきて以来、なにかと怪し気な二人を監視し、藩功雲裴如海との関係を見破り、密会を終えて裏門から出て来たところを、胡道人ともども殺した。
 街で楊雄を探しだし、真実を告げると藩巧雲と迎児を翠屏山に連れ出すよう指示し、山頂で待ち受けていた。指示通り藩巧雲と迎児を連れてくると、真相を白状させ楊雄の手で藩巧雲と迎児は殺された。
 楊雄戴宗から梁山泊入りの誘いがあった事を話すと相談した結果、盗み聞きをしていた時遷も含め、三人で梁山泊へ向かった。
 途中、独竜岡で宿をとったが、時遷が店の時を告げる鶏を盗んで食べてしまい争いが起き、逃げ出す途中時遷は祝家荘に捕らえられてしまう。祝家荘と親密な李家荘の李応の助けを借りるが逆に騒ぎを大きくしてしまい、李応祝彪の矢で負傷、梁山泊へ助けを求める。
 梁山泊の一員に加わり、祝家荘を攻め祝朝奉を討つ。高唐州、呼延灼戦、青州、華州の戦いに参加。捕われの身となった盧俊義を救うため北京へ単身のりこみ救出を試みたが土地勘がないため捕らえられてしまう。

 第三十三位、梁山泊の歩軍頭領となり、西の関門を守備。童貫戦、高俅戦に加わる。
 遼国戦、檀州攻め、薊州では敵兵にまぎれて潜入して火をはなつ。幽州攻め、兀顔光戦に加わる。
 方臘戦の杭州攻めで、史進達六人で昱嶺関へ偵察に出たが、龐万春の伏兵の矢によって戦死。平定後、忠武郎に封ぜられる。

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