天平星 船火児

張横


 元は江州に住み、三覇のひとつに数えられる張兄弟は張順の兄。潯陽江にて渡し船を装った追い剥ぎをして暮し、この渡し船に乗ったら最後、身ぐるみ剥がれて江の中。船火児の綽名の由来はここからきている。潯陽江で生まれ育ち泳ぎ達者であり武術の腕もたつ人物。
 穆弘穆春に追われている囚人と護送役人を親切きどって船に乗せ、江の真中で仕事を始めた事が宋江との出会い。服を脱がせて江に飛び込ませようとした時、李俊が通りかかり、囚人が宋江だと知ると無礼を詫び助けた。江州で魚問屋をしている弟張順を紹介した。
 宋江が叛詩を書いて処刑されると聞き、仲間を率いて救出に向かい、晁蓋達と白竜廟で合流し、梁山泊入りする。
 祝家荘、高唐州、青州、曽頭市攻めに加わる。梁山泊軍が北京攻略中、東京から関勝が大軍を率いて討伐にやってくると、果敢に夜襲をかけたが、見破られ虜となる。東昌府攻めでは阮兄弟たちと張清を捕らえる

 第二十八位、梁山泊の水軍頭領に任命され、西南の水寨を守備する。高俅との戦いでは水軍を率いて党世雄牛邦喜王文徳を捕らえる手柄をあげる。
 遼国戦では、檀州攻めのあとの守備と趙安撫の護衛の任務についた。
 方臘戦、潤州、丹徒県、蘇州攻めに加わる。杭州攻めでは船が転覆、戦死した弟の魂が宿り方天定を討ち取る。正気を取り戻したが、弟の死を知り、悲しみつつ流行病に倒れ、そのまま病死。平定後、忠武郎に封ぜられる。

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