天退星 挿翅虎

雷横


 元は時文彬指揮下、美髯公朱仝とともに、鄆城県で都頭を勤めていた。身の丈は七尺を越え、声は雷のごとくと言う。腕力もさることながら、跳力の人並みはずれる事から挿翅虎と呼ばれている。ほのぼのと母と二人暮しの生活を続ける。
 巡回中、古廟で寝ていた劉唐を捕まえたが、晁蓋の甥だと名乗りその身をあずける。一時は見逃したが、劉唐が怒って追いかけてきたため、対抗するもほぼ互角の腕、折しも呉用の童塾の前であったため仲裁を受ける。
 生辰綱事件では何濤が主犯として晁蓋の逮捕へと向うが、日頃からの義を重んじる人格により、逃れる様に追い込みの手を抜いた。宋江が妾の閻婆惜を殺した時にも宋江をかばって助けた。
 任務での東昌府からの帰り、朱貴の情報網により、梁山泊の山寨に招かれるが仲間入りは断る。鄆城県へ帰ると李小二に誘われ、東京の芸人白秀英の芝居を見に行くが、上席に座りながらも金を持ってなく、白秀英の父親白玉喬に罵られたのに怒って殴り、芝居をめちゃくちゃにした。白秀英の訴えにより、捕らえられ芝居小屋の前に首枷をつけられ縄をうたれ見せ者にされると、差し入れにきた母親が白秀英に痛めつけられるのをみかね、首枷で白秀英を殴り殺した。
 捕らえられ済州へ護送される事とになるが、朱仝に助けられ、母親をつれて梁山泊に逃げ込む。罪をかぶった朱仝を梁山泊に誘う為に呉用李逵とともに流刑先の滄州に向かった。
 高唐州攻めでは高廉を討ち取る手柄をあげる。呼延灼戦では戦闘に加わりつつ、連環馬に対抗すべく鍛冶屋の経験を活かし鈎鎌鎗を製造。北京、曽頭市、東昌府攻めに参加。

 第二十五位、梁山泊の歩軍頭領となり、南側第三の関門を守備する。童貫戦の九宮八卦陣では中軍にて南門を受け持つ。
 遼国戦では、檀州攻め、兀顔光戦に加わる。方臘戦、潤州、丹徒県、湖州と戦い、徳清県の司行方に斬られて戦死する。平定後、忠武郎に封ぜられる。

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