神行太保

戴宗


 元は蔡得章に従う、江州の牢節級。道術を心得て神がかり的な足の速さを会得、神行法と呼び、二枚の呪符を足に結べば一日に五百里、呪符二枚を結べば一日に八百里を走る事ができ、人は神の名で神行太保と呼ぶ。
 牢獄の下端牢子を勤める李逵の面倒を見たり、梁山泊の軍師となった呉用とは古くからの知り合い。広く好漢達と交わる。
 江州牢城に流刑となった宋江を暖かくもてなし、酒店で暴れていた李逵を引き合わせた。
 潯陽楼で宋江が酔って叛詩を書き、捕えよと命令が下った。一度は狂乱の芝居で蔡得章を欺いたかに思えたが、黄文炳の入れ智恵により芝居が見破られ、宋江は囚われの身となる。
 宋江を助け出したい一心で、蔡得章から開封へ手紙を届ける役目を受けたが、途中梁山泊の朱貴の酒店で痺れ薬を盛られ危うく命を奪われそうになる。手紙を読んだ朱貴宋江の危機を知ると、覚まし薬で助け出され山寨へと救出を願いでた。
 呉用の考えた計略のため、変装し蕭譲金大堅を誘いだし偽手紙を作成させると急いで江州にまい戻る。
 だが、黄文炳に偽手紙だと見破られると、梁山泊の賊の仲間として宋江とともに処刑されそうになるが、李逵晁蓋率いる梁山泊の好漢達に助救出される。江州の好漢達はそろって梁山泊入りする。
 公孫勝の一時帰郷の様子を見る為に薊州へ向かう途中楊林と出会い義兄弟となる。薊州で薪売りとして暮らしている石秀と知り合い梁山泊へ誘う。公孫勝には出会えず飲馬川で知り合った裴宣鄧飛孟康を引き連れて梁山泊に帰還する。
 祝家荘攻めに参加。高唐州攻めで高廉の妖術に苦しみ、再び公孫勝探しに出て、羅真人の許しを得て連れ戻すと、高唐州を攻め滅ぼす。
 梁山泊の戦いほとんどに加わり情報伝達や探索で活躍する。

 第二十位、梁山泊の情報探知を担当。戦いでは伝令、偵察。開封への使者、付き添いと多忙。遼国戦、方臘戦に参加。
 平定後、武節将軍・兗州府都統制に任ぜられるが、官位を返上し泰安州の嶽廟の僧となる。数ヶ月後笑いながら大往生する。

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