天貴星 小旋風

柴進


 宋の太祖、武徳皇帝のお墨付を代々受け継ぐ滄州の名家の主人、 罪人であろうと見ず知らずの浪人であろうと情けをかける、慈悲深く仁義を尽くす大人物。流刑となった林冲をはじめ、武松宋江と多くの好漢と交わりを深める。屋敷にはいつも十人を越えるほどの客や居候を抱えていた。
 狩りの帰り、通りにて出会った流刑人林冲を助け、のちに殺人で追われる身となったところを梁山泊の王倫宛に紹介状を書き、滄州脱出を手助けする。
 閻婆惜殺しで逃亡中の宋江を招きいれもてなす。丁度おこりを患い、屋敷にて休養していた武松と対面させた。
 日増しに人材が増す梁山泊では、滄州に流刑になっている朱仝を仲間入りさせるために訪れた呉用李逵雷横の世話をする。しかし李逵を屋敷にてしばらくあずかった事から災いがふりかかる。
 高唐州にすむ叔父の柴皇城が住む屋敷に目をつけたならず者達によって怪我を負わされたと知らせを受けると、李逵をともにつれて出向いた。だが、柴皇城は助からず、屋敷を空け渡せと知事高廉の義弟である殷天錫に迫られると、様子をうかがっていた李逵が飛び出してきて殷天錫を殴り殺したので、李逵をかばって囚われの身となり牢に入れられる。天子からの御墨付きも高廉には通用しなかった。
 梁山泊が軍勢を引き連れて高唐州を攻めたが高廉の妖術の前になす術がなく、公孫勝の力をかりて落とす事ができた。処刑命令が出ていたが、牢番の計らいで古井戸に身を隠されていたため、無事救出され介抱され梁山泊入りする。
 青州、芒碭山攻めに参加。北京に捕われの身となった盧俊義を救うため、牢役人の蔡福蔡慶に賄賂を届ける役目をした。

 第十位、梁山泊の金銭糧食をつかさどる頭領となる。元宵節、東京で燕青と灯篭見物中、睿思殿に潜りこみ徽宗皇帝直筆の「山東宋江」を切り取り城内を騒がせた。招安への願いをこめ李師師に会いにいった。
 遼国戦では、檀州攻め、兀顔光の混天象陣と戦う。
 方臘戦では、丹徒県、宣州、常州攻めに参加。燕青と敵本拠地へ柯引と偽名を使い潜入、方臘の信頼を得た事により、内外から攻め滅ぼす事に成功する。
 平定後、武節将軍・横海郡都統制を任命されるが、病と偽って辞退し、自分の屋敷へと戻り天寿を全うする。

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