天魁星 呼保義宋江
元は鄆城県の押司、字は公明。背は低く色が黒く、容姿は劣るが江湖の好漢達から慕われている。義を重んじ金には淡泊で、困っている人の為には、財産を惜しむ事なく金をあたえる事から、及時雨と人は呼ぶ。
生辰綱強奪事件を捜査する何濤から主犯が晁蓋だと聞き、身を徹して救い出す。無事、梁山泊へ逃げのびた晁蓋から手紙と金が送れる。しかし、運悪く手紙を妾の閻婆惜に読まれて騒がれたため、誤って殺害してしまう。
都頭の朱仝に助けられ、弟宋清とともに、滄州の柴進の元に身をよせ、武松と出会い義兄弟となる。その後、孔家を訪問して孔明・孔亮の武芸を指導しつつ滞在。行者姿となった武松との再会する。
清風鎮の花栄の所へ行く途中、清風山の山賊燕順たちと知り合う。王英が奪ってきた清風鎮の知寨劉高の妻を助けた事から花栄をも巻添えにする事件に発展する。
副知寨の花栄の元に身をよせ、元宵節の灯籠見物にでた時、劉高の妻に見つかり山賊の首領とされ囚われの身となる。一時は難を逃れたが再び捕まり、花栄も同罪にされる。青州府から派遣された黄信が護送役になり、青州府へと運ばれるが、清風山の好漢に助けられる。
青州府から秦明が兵を率いて清風山討伐に来ると、多くの犠牲をはらって秦明を仲間入りさせ、黄信を説得。救出した花栄の妹を秦明に嫁がせた。
大軍が清風山へ向かっていると知ると、梁山泊入りを目指す。途中の対影山では呂方と郭盛の争いを仲裁。偶然出会った石勇から宋清の手紙読み、父死亡との内容に愕然として、仲間と別れて宋家村へ駆け戻る。しかし嘘の手紙で、帰宅を役人に知られ自首し、江州流罪となる。
途中、掲陽嶺で李立の酒屋で命を奪われるところを、李俊に助けられ義兄弟になり、掲陽鎮でも膏薬売りの薛永に金を恵んだ事から、顔役である穆春に睨まれ、その兄穆弘に追われる身となり、逃走中の潯陽江で張横の渡し船に乗り、またもや命を奪われそうになるが、再度李俊に救われて、多くの好漢と出会う。牢城では節級の戴宗、牢役人の李逵、漁師の親方張順と出会う。
酔って潯陽楼で詩を書いたところ、黄文炳に叛詩とされ蔡得章に訴えられ捕えられた。指示をうけるため戴宗が使いとなり東京へと向かう途中、梁山泊の情報網にかかり、呉用の案で偽手紙での救出作戦がとられる。しかし黄文炳に見破られ、だが処刑寸前で李逵に救出される。助けだされ、白竜廟で李俊達と合流し、黄文炳への怨みを晴らして梁山泊入りする。
黄門山で四人の好漢を仲間に加え梁山泊入り。第二位の席につく。父を迎えるために一人宋家荘に向かい、役人に追いつめられ環道村の古廟へ逃げこむと、九天玄女に助けられ三巻の天書を授かる。梁山泊からの応援により、父親と宋清を梁山泊に迎える。
祝家荘討伐を指揮し祝家を滅ぼし、続けて高唐州を攻め柴進を救出する。呼延灼の討伐軍が連環馬軍を率いてやってくると、徐寧の力を借り、討伐軍を追い返す。
孔明救出に青州へ軍を向け二竜山、白虎山、桃花山の好漢達を仲間に入れる。華州攻めでは、西獄参拝中の宿元景を利用して魯智深と史進を救出し、少華山の好漢を仲間にする。芒碭山攻めでは苦戦する史進達の援軍として参戦し、樊瑞達を仲間にいれ人材を増やしていく。
段景住から曹頭市の情報が入ると、晁蓋自ら軍を率いて出陣したが、史文恭の毒矢を受け死亡。晁蓋の仇を討つまでの仮の首領となる。
新しい首領を求め、盧俊義に目をつける。北京攻め中、背に腫れモノができ戦いを中断、安道全によって命を助けられる。曽頭市を滅ぼし、史文恭は入山した盧俊義が捕えた。首領の座をめぐって譲り合いとなるが、東平・東昌府のどちらかを先に落とした方を首領にする事にして東平府を攻め、先に落とし董平を仲間に加えた。東昌府攻めの増援に向い、百八人の好漢が梁山泊に集結する。

第一位、梁山泊百八人の頂点、総頭領となり、心は招安に大きく傾く。九宮八卦陣を布いて童貫の討伐軍を退け、高俅率いる討伐軍に三戦勝利。招安を約束させたが、うまく行かず、燕青を使者として徽宗皇帝に直訴、宿元景の力を借りて梁山泊を招安へと導く。
遼国戦では、破遼都先鋒に任命され、檀州、薊州、覇州、幽州と攻める。兀顔光の混天象陣に苦戦したが九天玄女のお告げを聞き撃ち破る。結果、遼国を投降させたものの大きな手柄は得られなかった。
方臘戦では、潤州、常州、蘇州、杭州、烏竜嶺、睦州を攻め方臘討伐に成功するが、多くの仲間を失い、東京へと凱旋したときは二十七人になった。
平定後、楚州安撫使となるものの、高俅達の悪だくみによって毒殺される。
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