三寸丁の黒樹皮武大
藩金蓮の夫であり、武松の実兄。弟とは正反対で 背は五尺たらず、の醜男。穏やかな性格なので、人からバカにされ、街の人々は三寸丁の黒樹皮とはやしたてる。
元住んでいた清河県にて、ある金持ちに使えていた藩金蓮を、とある因果から娶る事となり、それまでの人生が変わる事となった。
藩金蓮を娶ったばかりに、近所のごろつきから、さらに馬鹿にされる様になると、清河県にはすめなくなり、ついに陽穀県の紫石街へと引っ越した。売りながら、細々と二人で暮らしている。
景陽岡で虎を打ち殺し、陽穀県の都頭となった武松を誘い、藩金蓮に紹介すると兄弟のよしみで同居する。藩金蓮の狙いは武松を色気をつかってものにしようとの魂胆。しかし、兄嫁としか見ていない武松は腹を立て家を出て行く。
しばらくして武松は知事の仕事で東京へと行く事とつげる。別れを惜しみ涙を流してしばしの別れとしたが、のちに永遠の別れとなる。
武松がいない間は、いいつけを硬く守り、仕事はいつもの半分で切り上げて悪事に巻き込まれない様にしている。
用心してはいたが、これも運命。ふとした事から藩金蓮と西門慶は出会い結ばれる。毎日の様に隣りの王婆の茶店の奥で密会をしている。
鄆哥の情報から密会現場をおさえたまではいいが、逆に西門慶に返り討ちとなり足蹴りをあび、そのまま病床となる。起き上がる事もできず、食事も薬も与えられないまま、藩金蓮は堂々と密会を繰り返す。
そして武松の帰宅を恐れた藩金蓮は、王婆の智恵を借り毒殺を企む。そして一度も愛されぬまま無念の末、妻に毒殺された。
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