■学術的な分類
「大洲の青石」は学術的には『輝緑岩(きりょくがん)』という石に分類されます。
一般に、石(岩石)は、次のように区別されます。
1)堆積岩 2)火成岩 3)変成岩
この中で、2)火成岩はマグマが固まってできた石です。
火成岩はさらに次のように分類されます。
1)火山岩 2)半深成岩 3)深成岩
大洲の青石(輝緑岩)は、半深成岩に分類されます。
■とても重い石です
通常、一般的な岩の比重(真水を1.0とします)は2.5〜2.8位ですが、
「大洲の青石」は2.95〜3.15あります。
つまり、とても重い石であるということに特徴があります。
このような特性を利用して、重量骨材として利用されています
(3. このような用いられ方をされています参照)。
■とても硬い石です
石の硬さを表す圧縮強度を見た場合、
3000N/u位が一般的な石の硬さですが、
「大洲の青石」の硬さは10,000N/u。
つまり、通常の3倍以上の硬さがあります。
このような特徴を生かして、
これまで護岸工事、道路の舗装等の公共工事で用いられてきました。
また、この硬度を生かして、
防犯の面でも役立っています(よくある質問参照)。
■青さが際立つです
水に濡れると特に青い色が際立つことに特徴があることから、
石垣、庭石、敷砂利等に用いられ、好評をいただいています。
〈濡れる前〉 〈濡れた後〉
■とても重い石なので・・・
港でよく見かける消波ブロックは、防波堤の役割を果たしています。
ところが、従来の消波ブロックは台風時等の激しい波により
移動してしまうというトラブルが発生することから、比重の高い骨材が求められていました。
この点、当社の石を使用して作られた重量骨材が
日本で一番重い もののひとつであることが認められました。
現在、高知県室戸、千葉県館山等で、当社骨材使用のコンクリートを用い、
製造された消波ブロックが、高知県室戸、静岡県熱海市はつしま等で用いられています。